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下北沢せきにし歯科医院の公式ブログへようこそ。

おかげさまで、2013年6月4日に当院が開院して4年になりました。
新しいことを始めたい、世の中に貢献がしたいという思いから、3周年の昨年よりブログを始めました。

皆さまのお口にとって有益な情報や、知らなかったこと、知っておいてほしいことを、最新の情報をふまえて下北沢のオアシスから発信します。

じゃあ実際何を始めたらいいの?のお話

セルフケア プロフェッショナルケア 予防歯科 歯科治療
/ 2016年11月11日 / 関西 一史

都会のオアシスのような歯科医院から、みなさまに向けてブログを発信します。

歯科医療とひとくちに言っても様々な誤解や知っておいて欲しい知識など、みなさんがご存じないようなことはたくさんあります。

第三回目は、今日から始めるべきこと。


 

ドロドロの沼地に家が建っているようなモノ

歯が大切なことも理解したし、生涯歯を守るべきことも理解したし、「じゃあ、何から始めればいいの?」っていう疑問を感じているかも知れません。

ただ覚えておいて欲しいことは、

  • 歯は老朽化し続けてゆくということ
  • 老朽化の速度は、コントロールが可能だということ
  • 家や靴と違って、立て替えたり購入したりして元に戻すことが不可能であること

そして、

  • 家や車や様々なモノと全く同じで、長く使い続けるには「メインテナンス」を繰り返す必要があるということ
  • 倒壊寸前の家、廃車寸前の車、つまり、痛みが出たという状態になってからではもう手遅れと同じであること

です。

それでは、お口の中のメインテナンスとはなんでしょう。


メインテナンス=予防

 

歯の予防には、セルフケアプロフェッショナルケアの二本柱が大切です。

  • セルフケアというのはご自身の日々のメインテナンス
  • プロフェッショナルケアというのは歯科医院での専門家によるメインテナンス

じゃあ、「歯科のメインテナンスって何なの?」っていうお話になります。

 

以下、何をどうするのかの説明です。

ご存知でしたか?実は、歯周病も虫歯も細菌感染症です。

細菌感染症

 

つまり、細菌を除去する、除菌をしっかり行うことが予防なのです。

ちなみに細菌感染によって、

  • 歯を溶かす病気がむし歯
  • 歯のまわりの骨が溶ける病気が歯周病

さらに、細菌感染に「」が加わると最悪の事態が起こります。
」とは、

  • かみ合わせ
  • 歯ぎしりや食いしばり

のことです。

みんな、痛くなるむし歯は気にしているのですが、痛くならない歯周病はほとんど気にしていません。

  • むし歯によって溶けてしまった歯は、感染した歯を削り取って別の材料を詰めることで修理ができます痛くなってからでも間に合う可能性があります
  • 歯周病は、溶けてしまった骨や骨が溶けることに伴って失ってしまった歯肉は、復活させることはほぼ不可能です。しかも、痛みを伴うことはほとんどなく、気づくことはまれです。痛みが出たときには、末期の状態まで進行しており、歯するしかないことが多いのです。

要するにタイトルにあるとおり、ほとんどの日本人のお口の中は

ドロドロの沼地に家が建っているようなモノ

であり、そのおうちも、かなりの修繕を繰り返していることが多いのです。

その共通の原因が、細菌だということです。

 


 

セルフケア
みなさんご自身による除菌

とはいっても、世界一歯を磨く時間が長いといわれている日本人です。

でも、先進国の中では、歯の本数を含めてかなりの予防後進国です。何故でしょうか。

思い出してください。細菌をこすって落とすための歯の磨き方を誰に教わりましたか?

そう、誰もプロに教わったことがないのです。もし教わったことがあったとしても、ほんの1,2回程度ではないでしょうか。これでは、すぐに自己流に戻ってしまいます。

磨けているように見えます

 

 

歯肉の腫れを訴えていらっしゃりました。

部分的に前歯の歯肉が赤く腫れています。

本人も時間をかけてよく磨いているそうです。

一見、ほとんど磨き残しがないように見えます。

 

ばい菌を染める

ところが、ばい菌に色をつけてみると…

よくみると、ピンクの2色に分かれています。は、ずっとばい菌が付きっぱなしであるということ

長時間磨いても、

  1. 効率の良い磨き方
  2. リスクの高い絶対に磨かないといけないところの清掃
  3. 適切な圧力・方向・回数

を実際には知らないですし、行うことは不可能なわけです。

実際には、適切な器具・形・歯磨剤なども、みなさん個人個人によって異なります。そのあたり全てを含めたセルフケアのコンサルティングとトレーニングを受けた方が良いわけですね。テレビのCM、広告などの製品や情報が決して全員には当てはまらないということです。
そして、一度身につけた知識と技術は身について習慣となり、あなたの歯を守る一生ものの価値があります

そんな一生ものの価値がある、セルフケアをきっっちりと教えることができるのがプロです。そのプロというのがわれわれ歯科医師であり、歯科衛生士なのです。

今回の投稿テーマである、「何をすべきか」は、つまり、数は多くはないですが、皆さんのまわりの、
しっかりとセルフケアをトレーニング・サポートしてくれる歯科医院を見つけてください
ということ。

当院は、全員がトレーニングを受けたセルフケアのプロです。数多くの方々が、それぞれオーダーメイドのプログラムでトレーニングを受けています。

当院の特徴を説明すると、

歯科医院で働くスタッフは、一般的に、歯科医師・歯科衛生士・歯科助手・歯科技工士・受付という職種に分かれます。このうち、患者さんのお口の中を触れる職種は、歯科医師・歯科衛生士(国家試験の有資格者)です。当院には歯科助手はおりません。当院では、患者さんの治療に関わるセルフケアプロフェッショナルケアをするときは必ず、院長か歯科衛生士が行います

つまり当院のメンバーは、

歯科医師、歯科衛生士

で構成されております。さらには、あらゆる滅菌・消毒は、この歯科衛生士が全て責任を持って行っています。患者さんに院内感染を絶対にさせてないという信念を持っております。


以下にセルフケア及びプロフェッショナルケアの重要性に関するエビデンス(科学的根拠)を引用します

歯肉縁上プラーク(バイオフィルム)は唾液と自然の自浄作用にさらされているが、定期的な口腔清掃が必須である。
この実施には適切な動機付けと指導だけでなく、適切な器具が必要となる。
Lindhe Clinical Periodontology and Implant Dentistry 4th Edition 第21章 機械的歯肉縁上プラークコントロール

一方、適切な口腔清掃を継続することは歯周組織の健康にとって最良の保障となる。頻繁なメインテナンスの来院よりも優っている
Westfeldら 1983

プロフェッショナルケアによる長期サイクルによる除菌と、日々のセルフケアによる短期サイクルによる除菌との2段構えで、プラーク=細菌を除去し続けることこそが、予防であるということです。

この、

プラーク=バイオフィルム=細菌=歯垢

です。

日本人のほとんどが、この日本語にだまされて、歯の「あか」という認識になってしまっています。ではなくて、その爪やつま楊枝で引っ掻くととれてくる歯垢と呼ばれるただ汚いだけの汚れだと思っていたものは、100%の細菌の集団(かたまり)であるということを皆さんに認識ししていただきつつ、今回の投稿を終了させていただきたく思います。


PS.

最後までお読みくださり、ありがとうございます。予防の中でもとりわけ重要なセルフケアについて書かせていただきました。とはいえ、セルフケアを勧めるって太っているヒトにダイエットを勧めるのと同じなんです。
要するに、

本人はやせなくていいと思っている、でも全身にいろんな弊害が出ている

そういったヒトに

やせてください、食事を減らしてください、
運動してください、ファスティングしなさい、
○○をしてください

といくら言っても、何度説明してもやせようと思わないですし、実践したくは成りませんよね。

いかにして、やせたいと思ってもらうか

言い換えると

本当にそのヒトのことが心配でやせて欲しいという気持ちになれるかどうか、
そのヒトのことを心配になれるほど好きなのか、好きになれるかどうか

という本気であることでしか絶対に伝わらないと思いますし、実際そうですよね。そんな本気のセルフケアトレーニングを日々行っています。

 

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