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下北沢せきにし歯科医院の公式ブログへようこそ。

おかげさまで、2013年6月4日に当院が開院して4年になりました。
新しいことを始めたい、世の中に貢献がしたいという思いから、3周年の昨年よりブログを始めました。

皆さまのお口にとって有益な情報や、知らなかったこと、知っておいてほしいことを、最新の情報をふまえて下北沢のオアシスから発信します。

成人でも97.7%歯を守れる?のお話

セルフケア プロフェッショナルケア 予防歯科 歯科治療
/ 2016年11月18日 / 関西 一史

都会のオアシスのような歯科医院から、みなさまに向けてブログを発信します。

歯科医療とひとくちに言っても様々な誤解や知っておいて欲しい知識など、みなさんがご存じないようなことはたくさんあります。

第四回目は、本当に歯を守る予防とは。


 

本当に歯を守ることができる方法

 

日本の予防の現状

3ヶ月に1回来院したら予防できる?

歯科医院で定期的にメインテナンスを行っている方も多くなってきています。

本当に3ヶ月に1回、プラーク(細菌)を取りきったら、むし歯にも歯周病にもならず、歯を守ることができるのでしょうか。

普段大量に細菌がついているとしたら?

冷静に考えるとすぐにわかることですよね。3ヶ月に1回、あなたの代わりに除菌をしてくれているだけでは、到底追いつくことはできないのです。そこで大切なのが、前回お話ししたセルフケアですね。

下記に文献からの引用です。むし歯(歯を溶かす病気)と、歯周病(骨が溶ける病気)の細菌感染から発症までの「期間」についてですね。

  • 3-4日蓄積した歯間プラークのpHは4よりも劇的に落ちる(Imfeld 1978)

 

  • 実験的に歯肉炎を作った研究(Löeら 1965 )
    期間中歯肉プラークの厚みはだんだんと増した
    ~数間:プラークはグラム陽性球と桿で構成(もとの細菌叢に取って代わる)
    45日後:繊維状生物、グラム陰性球と桿が歯肉プラークに感染次第に非付着性スピロヘータが歯肉溝に現れる
    23週間以内:歯肉バイオフィルム中の微生物の種類がどんどん増え、歯肉の臨床徴候が認められるようになる

要するに、2日以内セルフケアご自身の日々のメインテナンス)を徹底的に行うことが必要だということです。
「そうしないと進行が始まるよ」ということを言いたいわけです。

歯周病・むし歯の予防はラークコントロール(除菌をベースにしなければならない

  • ラークコントロールセルフケアプロフェッショナルケアで機械的、化学的に行われる
  • これらを組み合わせたラークコントロールプログラムが、予防に今日最も成功している

ということです。


3ヶ月に1回のクリーニング

≠ メインテナンス=予防

 

つまり、セルフケアプロフェッショナルケア転車の両輪のようなものです。

定期的にプロフェッショナルケアを受けることで、同時に普段のセルフケアの状態のチェックを行うことができます。

つまり、頻度はその方によってまちまちであり、歯周病・虫歯のリスクが高い方やセルフケアがしっかりとできていない方、様々な理由により感染が残っている方は、回数が多い方が良いですし、逆であれば期間を空けても良いかも知れません。

あなたや、皆さんの個人個人に合わせて、私たちと一緒にオーダーメイドプラークコントロールプログラムを組み立てて、実行してゆくのが予防となるということですね。つまり、あなたや皆さんと、私たちも転車の両輪の関係にあるということです。

「たまに歯石取りに行ってるよ」

という方をたまに拝見しますが、正しい本当に歯を守るための予防が行われているかどうかはわからないということですね。

また、その正しい予防というものが成り立つには、勘の良い方はうすうす感づいておられると思いますが、長期間、言い換えると一生、生涯の関係が成り立つ必要があります。

どういうことかといいますと、歯科医院をコロコロと変更すると、以前のデータがありませんので、われわれは毎回改めて現状を知ることから始めなければなりません。
つまり、

「変化」

を全く把握できていない状態が、毎回続くわけです。進行しているのか予防されているのかは、ご自身の感覚・記憶に頼らざるを得ないということです。ですので、

なるべく早いうちに、涯通い続けることができる信頼できる歯科医院を見つけなければなりません

そして、担当歯科医師・歯科衛生士の年齢も考慮しなくてはなりません。引退が間近であれば、次の歯科医院を検討する必要もありますよね。いずれにせよ、早いうちに若手の信頼できるドクターに出会っておく必要があると思います。

そして、そういう歯科医院は、必ずあなたのデータを蓄積してゆくはずです。

  • 内写真:お口のお写真
  • 歯周病:歯周ポケットの深さを計測する
  • ントゲン:歯周病・むし歯を詳細に診断できる10枚、14枚、18枚のフィルム型のもの
  • ラークコントールレコード細菌(プラーク)に色をつけて、全体の割合を見るもの

などは最低限必要です。これらを比較しながら予防をしてゆくため、診時のものが特に重要になります。必要に応じて、CT撮影や歯周/虫歯細菌検査、咬合検査、唾液検査なども組み合わせてゆきます。

というわけで、前回の内容に似ていますが、できるだけ早く信頼できる歯科医院を見つけてくださいね。

ちなみに、そういった本当に歯を守ることができる歯科医院の予防によって、「成人でも97.7%歯を守れる」ということを付け加えておきます。

 


p.s.

ご存じでしょうか。
本来予防には保険が使えません。保険外診療は、一見高いように感じるかも知れませんが、予防の場合は特に治療の費用よりもコストがかかりません。当院の場合も例外ではございません。保険外診療はそれ以外の場合にも多くのメリットがあったりします。

では、保険診療と何のためにあるのでしょうか。国民健康保険法を見てみましょう。

国民健康保険は、被保険者の疾病、負傷、出産又は死亡に関して必要な保険給付を行うものとする。
国民健康保険法第一章総則第二条より

というように明記されております。昭和30年までは、みんなが持っているものではなく、無保険の人が多数いました。一説によると、無保険者は国民の約3分の1、当時3千万人もいたそうです。無保険の人は、病気になって受診すれば、必要な医療費の全額を自己負担しなければなりませんが、病気なので費用を工面することが困難です。そんな中で生まれた、病気を治すためのシステムです。
予防や、検診は含まれていないんですね。それ以外には、美容や最先端の治療には保険が使えませんよね。
本当の予防は、自己投資です。健康のために運動をしたり、食事に気をつけたりされていることの一環ですね。

 

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